用語説明と補足

暫定的に本編で綴ったとおりを抜き出しております

【あ行】
オーラ
人体から発散される霊的なエネルギーのこと。視覚ではとらえられない一種独特の雰囲気とも。発信源である本人はその存在に気づかないことが専らで、他人の方がその存在を知りやすい。天使は人よりもずば抜けてオーラを察知する能力に長けていて、どういった種のオーラなのか(例えば人の目を格段に引き付けるものだとか、運の良い気に囲われているとか、ツキに見放されている状態だとか)までを見抜くことができる。実体化によって天使の力がセーブされている場合はそこまではわからない。
人間天使と称される菜々子からは、だだ漏れといっても過言ではないほどの大量のオーラが発せられていて、人に対して良い影響を与えるとされる。この地に発生する霧を浄化緩和する、今のところ唯一の存在である。


【か行】

人間界で発生する自然現象のひとつであるが、天界での認識はそれとは別にあるものを指す。
天界において口にされる“霧”とは、“人の精神から沸き起こる負の感情が、目に見えぬレベルの粒子になって体外へと漏れ出、他の多くの人のそれと結びついて集合体となり、本来起こるはずの無い歪んだ事象を呼び起こす。また正しい世の有り様を阻害し物事の本質を隠すものの総称”で、自然現象の霧とは似て非なる、人を堕落に導く悪しき物質の一種とされている。


【さ行】
実体化
通常人の目には天使が見えないが、天使が人へ姿が見えるよう、人に近しい物質化を遂げる事

生命の樹
天界の奥深くに存在するという、いわば天使たちの生命維持装置。天使一人ひとりに対してエネルギーが供給され、不要物を吸い取り、還元浄化してまたエネルギーへと変換される。
但し天界から遠く離れた人間界には生命の樹よりエネルギーが届きにくくなり、人に見えるよう実体化した時点でエネルギーそのものを受信できなくなる。曰く、生命の樹が発信するのは天使のような高位の機能を持つ身体のみが受け取ることのできる高等純粋エネルギーで、基本的な肉体機能しかない人や天使以外の下等扱いされている霊体には一切無視される云々…つまりは人と似たように実体化した天使にも残念なことにこのルールが適用される。


【た行】
天使
神の代わりに人を守護し監視し、時には激励し、間違いを犯せば処罰する、普段は人には見えない存在。その目的は古来より現在にかけて不変。神の愛を広く人に知らしめる為の手段として天使が存在している


【な行】
人間天使
神と天使が存在する此処天界ではなく、人間界において、人より極稀に生まれ出るという天使。
その役割は、人の心より生まれる“霧”を浄化緩和することにある。
特別な儀式や儀礼をもって力をふるうということは無く、本人が無自覚のうちに出すオーラによって役割は果たされている。その存在そのものが力であり役割に値する。
人間天使は凡そ子どもで、個人差はあるが思春期を境にその役目を終えることが多い。それ以上の年齢になると、様々な外的要因で純真無垢でいられるキャパシティを超えてしまい、人間天使からただの人間となる。表面上は何の変化もないので、それが原因で人生が変わるような大きな出来事に遭遇する事は無い(偶然起こる人間もいるようだが別の話)


【は行】
場のイレギュラー
霧を元にして発生したその場の歪みを指す。発生すればその地点で本来起こるはずの無い事故や事件が誘発される。場のイレギュラーそのものを止める手立ては無い。原因は人から発生する霧からだが、人から自ずと湧き上がる負の感情を他者がコントロールするのは容易いことではない。天使にもそれに有効な力を持っているわけではない。天使ができるのは、場のイレギュラーによって起こった事件事故を修正、可能であれば無効にすることである。
場のイレギュラーにも強弱があり多くの霧が集いイレギュラー密度の濃い場であるほど事件事故が起こりやすい。普通は放置しておいても事件事故を呼び起こせる程の力が無いレベルのものが大半をしめる。
 稲羽市が警戒されているのは、人間から発生する霧に加えて、自然現象として発生する霧の多さからで、両者が交じり合ってしまえば境目がわからなくなる。交じり合って境目がわからなくなると肥大化した“それ全体”が強力な場のイレギュラーを発生させる。稲羽市で自然現象としての霧が多発するのかは調査中で、表向きは地球温暖化等による異常気象とされている。
場のイレギュラーは屋外だけではなく屋内でも発生する。人の集まるところに霧が発生しやすいのだから、屋外でも屋内でも可能性はそれぞれにある。ただ屋外の方が自然現象の霧と結合しやすい分、天候によっては規模の大きい場のイレギュラーができやすい。規模が大きければ巻き込まれる物が多くなる確率も高くなる。だが室内で発生する場のイレギュラーは、人からの霧それだけで構成されるので集えば強烈な負のエネルギー場と化す。範囲は限定的だが巻き込まれればただでは済まない事例が、極僅かではあるが報告されている。


【ま行】


【補足】
マーガレットさんの「智天使」という階級は天使の階級で上級天使とされ、神様と直接かかわることのでき、その知識や意向を伝える役目を担う存在とされています(ざっくりいえばこんな感じで解釈しています)
モデルは女帝のアルカナに属しているガブリエル。諸説あるようですが、役目を考慮した結果智天使説を採用させていただきました。そんなに深く考えていないのでツッコミはご勘弁ください


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